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荘内日報社

酒井家庄内入部400年を記念「智勇三略庄内出世汁」を発表

 来年の酒井家庄内入部400年を記念した「智勇三略(ちゆうさんりゃく)庄内出世汁」の発表会が19日、鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で行われた。関係者約20人が集まり、江戸時代に縁起がいいといわれた魚「金頭(かながしら)」とエビを合わせたお吸い物を試食した。

荘内神社の石原宮司ら関係者が集まって試食

 「金頭」は庄内浜の沖合で捕れる白身魚。「だしが取れてうまい」と庄内では主にみそ汁にして食べられている。江戸時代には金頭の頭の部分が武士の鎧兜(よろいかぶと)に似ていることから、縁起のいい魚として祝いの席で食べられていたという。生涯無敗の酒井忠次公は、戦に向けた話し合いが緊迫すると自ら「海老すくい踊り」を披露して場を和ませた逸話も残されている。

 「庄内出世汁」は酒井家庄内入部400年を前に観光客にアピールしようと「金頭と海老」を素材に加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月の須田剛史料理長が考案した。

 秋から翌年の初夏にかけて旬を迎える金頭にコンブと酒でしょうゆ仕立てのだしを取り、白ネギ、柚子、金粉をかけて仕上げた。サイドメニューとして雪若丸の新米で握ったおにぎりを添えた。

 発表会では、石原宮司が「無敗の酒井忠次公の知能と勇気、戦略を文字どって『智勇三略』と付けてみた。金頭は栄養価が高く、血流が良くなるともいわれている。地域の郷土料理として広まっていくことを期待したい」、須田料理長は「七五三や春のお祭りなどお祝いの場で食べてくれるようになったらうれしい。未利用魚といわれる金頭の消費拡大にもつなげたい」と話していた。

 加茂水族館の沖海月では来月1日から「庄内出世汁」を提供する。

金頭とエビで仕上げた庄内出世汁

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