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紀伊民報社

ホンシメジ栽培へ第一歩 ウバメガシに菌根形成

ホンシメジの菌根が形成されているか確認する研究員(和歌山県田辺市の山中で)

 「香り松茸(まつたけ)、味しめじ」―。高級キノコの一つホンシメジ(シメジ科)の栽培技術の開発に取り組む県林業試験場(和歌山県上富田町)は、県特有の照葉樹代表種であるウバメガシを使い、断根法による菌根の形成を初めて確認した。今後、対象の樹木を増やして本格的な試験をする。試験場は「栽培への第一歩。うまくいけば来秋にキノコの発生が確認できる」と期待している。

 今回行った断根法は、直径1~3センチほどの樹木の根を接種しやすい長さに切り、菌床を入れた袋を固定して接種する方法。これまで他県でアカマツやコナラへの接種でホンシメジの発生が確認されているが、ウバメガシでは事例がなかった。今回、予備調査として使ったウバメガシは3本で、今年3月に計5カ所で断根法による接種を行い、今秋、2カ所から菌根の形成を確認した。今後5年間、キノコの発生状況を確認する予定。
 試験場では2000年から、山村地域の資源利用と山里の価値を高めるため、ホンシメジの研究を続けている。05年までに、田辺市やみなべ町、串本町など県内8地域の延べ19地点に、培養したさまざまな系統株の菌糸を植え付けた。その中で、03年に植え付けた田辺市のウバメガシ林で、多くのホンシメジの発生を確認。継続調査したところ、07年から10年以上連続で発生を確認している。他地点ではコジイやウバメガシ、アラカシ林での発生を確認したが、発生率が低いことや1~3年で発生がなくなった。
 この結果から、田辺市のウバメガシ林の株が優良系統である可能性が高いと判断、16年から菌糸の採取を行い培養した。発生箇所は主に3カ所で39株の菌糸を採取した。また、ほとんどのホンシメジが過去に菌糸を埋めた所から半径5メートル以内で発生していることも分かった。
 20年からは、この種菌を用いて感染させたコンテナ苗の作製や、断根法を用いた接種の予備試験を行っている。

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