友好都市提携30周年を記念し、さらなる交流促進を宣言する工藤広稚内市長(左)と中山義隆石垣市長＝4日夕、石垣市のホテルグランビュー石垣

　石垣島まつりへの参加で訪問している友好都市らの交流会「第53回石垣島まつり　友好都市稚内提携30周年記念　友好・親善・姉妹都市等歓迎交流会」(石垣市主催)が4日夕、市内のホテルで開かれ、関係者らの来島を盛大に歓迎した。ことし9月27日に友好都市提携30周年を迎えた稚内市(工藤広市長)とはその節目を祝し、両市長が今後も双方の地域発展に寄与し、交流促進に努めることを宣言した。 　中山義隆石垣市長が「稚内市ではすでに初雪が降るなど距離はあるが、市民団の交流などを通して大きな節目を迎えられた。沖縄には『いちゃりばちょーでー』の言葉があるように市同士の交流、さらには個人個人の付き合いで友好の輪がさらに広がっていければうれしい」とあいさつ。 　工藤稚内市長は「会の冒頭、『宗谷岬』を歌っていただき、大変感動した。ここにいる皆さん含めて、それぞれの地域発展のためにも、地道な交流をしっかりと続けていきたい」と述べた。 　宣言後、稚内市から石垣市に同市出身の画家・高橋英生氏(故人)の版画作品、同市議会から石垣市議会に大漁旗などが贈られた。 　交流会には稚内市のほか、親善都市の愛知県岡崎市や姉妹都市の台湾蘇澳鎮、友好都市の岩手県北上市、市商工会の姉妹商工会である愛知県犬山市商工会議所、犬山市の首長ら約180人が出席。 　石垣市職員による舞踊「赤馬節」で座開きし、岡崎市のグレート家康公「葵」武将隊や稚内市の稚内海峡太鼓保存会、登野城青年会による余興が次々と繰り広げられ、会場を沸かせた。