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鶴岡の歴史まちづくり推進へ

歴史や文化、伝統的建造物を生かしたまちづくりを考えたシンポジウム

 地域の歴史や文化、伝統的建造物を生かしたまちづくりを考える鶴岡市の歴史まちづくりシンポジウムが3日、同市のいでは文化記念館で開かれた。国の認定を受けた同市の「歴史的風致維持向上計画」で重点区域に定められている鶴岡公園と周辺、羽黒松ケ岡地区、羽黒手向地区の3地区について、それぞれの住民が歴史まちづくりの活動や成果を発表した。

 同計画は2008年に施行された「歴史まちづくり法」に基づき市町村が策定し、同市は13年11月に国の認定を受けた。県内での認定は同市だけ。3地区を重点区域に、地域固有の歴史と文化を生かしたまちづくりを進めている。

 シンポジウムは、市民参加による歴史まちづくり推進に向け開かれ、市民や県外の関係者ら約50人が参加した。鶴岡公園と周辺を対象にした歴史まちづくりの活動について、NPO法人鶴岡城下町トラストの本間貢さんは、市民対象のワークショップや明治期の木造建築の旧鶴岡ホテルを活用したイベント開催などの活動を報告し、「新文化会館や荘内銀行新本店など新たな建物が完成し、景観が変わりつつある。古いものと新たなものをミックスして触れ合う活動を展開したい」と述べた。

 松ケ岡地区は松ケ岡産業企画部長の清野忠さんが、松ケ岡文化の歴史的背景や養蚕の展示公開、「松ケ岡茶」復活への取り組みなどの活動を紹介し、観光振興について「今年の日本遺産認定で知名度が向上した。松ケ岡は『癒やしの観光地』とも言われていて、今後はインバウンド(訪日外国人旅行)受け入れ態勢をどうつくり上げるかが課題」と語った。

 手向地区は出羽三山魅力発信協議会長の勝木正人さんが日本遺産認定を踏まえた「手向古道復活プラン」や市の補助による宿坊まち並み保全・修景整備事業の取り組みを紹介し、「山伏、出羽三山信仰、精進料理、講とのつながりなど手向地区らしさを生かし、『山伏と精進料理の里』をスローガンに歴史まちづくりを進め、手向に誇りを持った住民全員ガイド化、門前町への入り込みを目指していく」とした。

 3人によるパネルディスカッションに先立ち、国土交通省の公園緑地・景観課長、大臣官房審議官などを務め、景観法や歴史まちづくり法などの立案に携わった舟引敏明宮城大教授が「地域の誇りを後世に伝えるために」と題し、景観と観光誘客などについて基調講演した。

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