温泉湧出にわくわく 大和村 40・1度 大浴場、プール整備へ

湧き出る温泉に触れ、記念撮影する浜崎社長(左)と伊集院村長=6日、大和村大棚
鹿児島県奄美大島の大和村で新たな観光施設整備を進めている総合美術会社・グレイ美術(本社・東京、浜崎哲義社長)は6日、同村大棚の整備予定地で泉温40・1度の温泉が湧き出たことを公表した。また観光客だけでなく、地元住民にも親しんでもらえる施設として、温泉大浴場や温水プールを、2023年夏にオープンさせる計画を発表。奄美の観光・レジャーの新たな目玉となり得る施設が大和村に誕生する。
施設名は「奄美温泉 大和ハナハナビーチリゾート」。同村出身の浜崎社長が昨年10月31日、村と立地協定を結び整備計画を公表した。
今年3月16日から温泉掘削工事を始め、9月2日に地下約1600㍍地点で良質な温泉を掘り当てた。掘削工事関連の投資額は約1億8000万円。その後、東洋環境分析センターに湧き出た湯の成分分析を依頼し、温泉と認定された。
温泉源泉名は「ニュチグヮホの湯」。大和村の方言で「健康、長寿、子孫繁栄」といった縁起の良い意味が込められているという。
当初は、来年中を目途に露天風呂付きの宿泊棟などの整備を計画していたが、泉温、湧出量ともに十分であることや、地元住民により親しんでもらえる施設にするため計画を変更。「将来構想」と位置付けていた温泉大浴場と温水プールを前倒しして整備するよう方針転換した。別エリアではファミリーキャンプサイトやバーベキューサイト、グランピングサイトなども同時並行で整備を進めるという。
浜崎社長によると温水プールはウォータースライダー(水の滑り台)や飛び込み場所、滝などを設け、水着で楽しめるレジャープール。大浴場やサウナ、レストランのほか、高齢者や、障がい者も利用しやすいバリアフリー仕様の貸し切り温泉風呂室も設ける予定。日帰りで立ち寄れ、季節・天候に左右されないレジャー施設として安定的な収益性を目指す。
6日に現地であった温泉湧出報告会には、村職員や議員、工事関係者ら約50人が出席。湯けむりとわずかに硫黄の香りが漂う会場で温泉の湧出を祝った。
浜崎社長は「島で温泉を掘ることに懐疑的な声もあった中、『絶対に出る』と信じてやってきた。素晴らしい自然の景観、魅力を島内外へ発信できるよう、しっかりした施設を整備し、大和村に人の流れをつくっていきたい」と話した。
伊集院幼村長は「大和村、そして奄美にとって画期的なこと。利用者に親しまれる温泉となるよう行政としても協力していきたい」などと述べた。
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