福田氏から寄贈された写真集「アカショウビン琉球の紅」を手にする石垣安志教育長＝1日午前、石垣市教育委員会

　北海道在住の野鳥写真家・福田啓人氏は1日、自身が2012年に発刊した写真集「アカショウビン　琉球の紅」25冊を石垣市内の全小中学校に寄贈した。

　福田氏は横浜市出身で長年自然写真家として活躍。石垣島を中心に撮影を展開し、11年には「カンムリワシ　守るべきもの、石垣島の白い天使」を出版している。現在はタンチョウを撮影するため釧路市に移住している。

　今回は福田氏の故母が保管していた写真集を贈呈。「たくさんの人々や子どもたちに写真集を見てほしい」という願いを受けた福田氏は「ぜひ石垣島の子どもたちにも」と思いを寄せ、市内小中学校へ寄贈した。

　贈呈式を欠席した福田氏は市内の子どもたちへコメントを寄せ「石垣島は自然豊かな素晴らしい島。美しい自然を大切にして、いつまでもカンムリワシやアカショウビンが快適に暮らせる環境をみんなで力を合わせて守ってほしい」と呼び掛け、「石垣島の未来をよろしくお願いします」とメッセージを送った。

　石垣安志教育長は「貴重な本を寄贈いただき心からお礼を申し上げたい」と感謝し「アカショウビンは子どもたちも親しみを持っている鳥。保護活動や教育にもつなげていけたら」と語った。