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三反園氏が初陣飾る 衆院鹿児島2区  金子氏4選ならず 奄美出身者以外25年ぶり

初当選を飾り、笑顔で万歳三唱する三反園さん(左)=10月31日午後10時40分ごろ、鹿児島市谷山中央

 第49回衆院選は10月31日、投票が行われ、即日開票の結果、奄美群島を含む鹿児島2区は無所属新人の三反園訓氏(63)が、自民前職の金子万寿夫氏(74)との接戦を制し初当選を飾った。同選挙区の奄美出身者以外の当選者は1996年の第41回衆院選以来、25年ぶり。県内は4選挙区すべてに前職を擁立した自民に、立民、共産、社民が今回初めて全選挙区で候補者を一本化。1区と4区は自民前職、3区は立民元職が当選した。4議席独占を目指していた自民にとって「保守王国」と言われた鹿児島での2敗は手痛い結果となった。2区の投票率は58・58%で前回衆院選(2017年10月)の56・10%を2・48ポイント上回った。

 全国的に安倍、菅、岸田と続く政権への評価や、新型コロナ対策、ポストコロナを見据えた経済再生策などで与野党の論戦が交わされた。

 県内は4選挙区に1区2人、2区3人、3区2人、4区3人の計10人が立候補。2区は前知事の三反園氏と、4期目を目指した金子氏、共産新人の松崎真琴氏(63)が三つどもえの戦いを繰り広げた。

 昨年7月の県知事選に落選した後から、選挙区内で朝のつじ立ちや戸別訪問などを繰り返し〝種まき〟を続けてきた三反園氏。政党支援こそないものの、選挙戦では知事経験や、テレビの政治記者時代に築いたという政界への人脈もアピールし、「鹿児島のため一生懸命働く」「今を変えよう」と訴え、保守、リベラル、無党派と幅広い層に支持を浸透させた。

 金子氏は公明党や県農政連など自民友好団体の推薦を受け、組織戦で保守層を中心に支持を固めたが、鹿児島市谷山地区や南薩地域など特に県本土では、抜群の知名度を誇る三反園氏の勢いに押され、十分に支持を広げられなかった。

 共産、立憲民主、社民による、2区初の野党統一候補として戦った松崎氏は、連日多くの街頭演説をこなし、「自公政権からの政権交代」を訴えたが、反自民票が三反園氏にも分散し、野党共闘が陣営の思い通りには機能しなかった。

 県全体の投票率は57・71%で前回の56・09%から1・62ポイント上回った。2区の当日有権者数は33万7186人(男15万8551人、女17万8635人)。投票者数は19万7538人(男9万3781人、女10万3757人)だった。

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