庄内町の庄内総合高校(池田理校長、生徒193人)の2年生メンバーが「リアビズ高校生模擬企業グランプリ」(認定NPO法人金融知力普及協会主催)に挑戦している。高校生が企業運営のノウハウを学ぶもので、24日午後には、三川町のイオン三川店で模擬店を出店。生徒たちは「売れ行きが良くてうれしい」などビジネスの手応えを感じている。
模擬店で接客する庄総高の生徒=24日、イオン三川店
リアビズは、「リアルなビジネス」テーマに、高校生が模擬企業を立ち上げ、実際に資金を使いながら仕入れや商品製作、経理などを体験するもので今年で2回目。
同校では現代社会を学習する中で、「環境やエネルギー」に興味を持った2年生10人でリアビズ挑戦を決めた。企業名は「くりーんあーす どるふぃんず」。地球環境を綺麗にしたいという思いと、思案中庄内浜にイルカが来ていたことから命名した。
販売する商品はコットン製エコバッグ、手作りせっけん、キーホルダー型アクセサリー、クラゲ柄のミニタオルの詰め合わせ。エコバッグは地元企業、ミニタオルは加茂水族館からそれぞれ仕入れた。アクセサリーはクラフト作家に製作協力を依頼、せっけんには地元の生花店から規格外品を提供してもらい取り入れるなど生徒と福祉施設で手作りした。価格は2800円と2400円(せっけんなし)の2種類。
今年7月に行われたビジネスプランなどを審査する1次審査には全国から49校の応募があり、同校含め10校が通過した。県内では同校が唯一。運営資金として30万円の融資を受けた。
この日、イオン三川店ATMコーナー近くに出店した模擬店では生徒たちが接客しながら午後2時から1時間ほど販売。当初10セットの販売予定だったが、15セットを売り上げ、予約も入るなど盛況だった。社長役の片桐未夢さん(17)は「自分たちが思っていたよりも売れ行きが良くてうれしかった。あらためてお金の流れなども知ることができ、勉強になった」と話していた。
クラッセで模擬店 ネット販売も開設
同校では来月3日(水・祝)午後1時から庄内町の町新産業創造館クラッセでも模擬店を開く。また、同1―30日にはネットショップを開設し、販売への理解を深める。最終審査は12月に行われ、決算書類の提出、書類の完成度や利益率、マーケティング方法などが評価され、優勝校が決定する。
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