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あっぱれ朝日中 堂々の銀賞  全日本吹奏楽コン  初出場、最少13人で聴衆魅了

全日本吹奏楽コンクール初出場を果たし、銀賞を受けた鹿児島県奄美市の朝日中吹奏楽部=23日、愛知県の名古屋国際会議場(提供写真)

 第69回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)中学校の部が23日、愛知県の名古屋国際会議場であり、鹿児島県奄美市名瀬の朝日中学校吹奏楽部(橋口通顧問、部員14人)が初出場を果たした。奄美群島勢の出場は44年ぶり。奏者50人以内の同部門に今大会最少13人で臨み、銀賞を受けた。足りない音色を結束した協奏で補う〝朝日中サウンド〟が聴衆を魅了した。

 全日本吹奏楽コンクールは、国内吹奏楽界で最大規模の大会。アマチュア団体を対象に中学、高校、大学、職場・一般の4部門で開催している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は中止。今年は入場を出演関係者に限り、インターネットでライブ配信した。

 中学の部は、各都道府県、地方予選を通じて選ばれた代表30校が出場した。各校課題曲と自由曲を演奏し、結果は金賞8校、銀賞14校、銅賞8校。奏者30人以下は、金賞に輝いた鹿児島市立武岡中(26人)などわずか4校。20人未満は朝日中だけだった。

 朝日中が選んだ課題曲Ⅳ「吹奏楽のための『エール・マーチ』」(宮下秀樹作曲)は、応援歌のように活力あふれる雰囲気が特徴で、演奏は最低20人を要するとされる。朝日中は各楽器の良質な音色を追求した上で、足りない音色は異なる楽器の協奏で表現した。

 自由曲は、伝統芸能・能をモチーフとした「天女の舞~能『羽衣』の物語によるラプソディ」(松下倫士作曲)。作曲家に依頼し、朝日中の奏者数に合わせてアレンジを加えた。木管中心の少数編成を生かし、独奏や数人のハーモニーで繊細な音色を響かせた。

 午前9時台の出演で、早朝4時から最終練習を行うなど慣れない状況下、集中して実力を発揮した。橋口顧問は「『少人数にしかできない音楽』があり、部員たちはそれを理解している。大舞台でも臆することなく、いつも通り楽しめていた」と振り返った。

 平野愛海部長(3年)は「金賞を逃した悔しさもあるが、演奏を心から楽しむことができた。舞台上で互いに視線を送り、演奏後は『楽しかったね』と笑い合った。最高の仲間と充実した時間を過ごせた。やっぱり人数だけで吹奏楽は語れない」と笑顔で話した。

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