紀州材原木祭 「ウッドショック」で高値

田辺木材共販所で開かれた第4回紀州材原木祭(20日、和歌山県上富田町生馬で)
和歌山県上富田町生馬の西牟婁森林組合田辺木材共販所で20日、紀州材をPRする「紀州材原木祭」があった。紀南地方で伐採された樹齢60~120年の良材が出品され、県内外から訪れた約60人の買い手が、次々と競り落とした。世界的に木材価格が高騰している「ウッドショック」の影響もあり、ヒノキは前年比で8割近く値上がりした。
西牟婁森林組合、龍神村森林組合、紀南流域林業活性化センター(西地区)、林業成長産業化運営協議会の4団体が年1回開催しており、今回で4回目。
田辺木材共販所によると、この日の取扱量は近隣の森林組合や民間の素材業者から出材されたヒノキ約800立方メートル、スギ約600立方メートルの計約1400立方メートルで、前年より約200立方メートル少なかった。
1立方メートル当たりの平均単価は全体で約2万500円で、前年比70・8%(8500円)増。ヒノキは約2万5千円で同78・6%(1万1千円)増、スギは約1万6千円で同60%(6千円)増だった。
6日には龍神村森林組合龍神木材共販所(田辺市龍神村東)でも紀州材原木祭があり、1立方メートル当たりの平均単価はヒノキ約2万4500円、スギ約1万5千円だった。
田辺木材共販所の打越仁所長(53)は「コロナ禍で外材の輸入が減り、代替品として国産材が使われたウッドショックの影響が多少残っている。特にヒノキを中心に強含みの取引がなされ、スギは横ばいだったが、ほぼ完売した。全体的には活気のある原木祭になった」と話した。
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