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長野日報社

岩波書店会長、随筆家、文人画家 長野県茅野市で小林勇展覧会

「冬青 小林勇展」で披露されている巻物(中段)と小松美沙子さん

 長野県茅野市のJR茅野駅前ベルビア2階にある画廊みやこ美術で、旧赤穂村(現駒ケ根市)出身で、岩波書店会長を務め、随筆家、文人画家・冬青として多くの作品を残した小林勇(1903~81年)の展覧会が開かれている。長女小松美沙子さん(84)=東京都=が管理する作品から、温かみのある花や野菜の墨彩画など36点を展示している。27日まで。

 小林は農家の5男として生まれ、17歳で上京し岩波書店に入店。創業者で諏訪市出身の岩波茂雄を敬愛し、信頼された。岩波の次女小百合さんと結婚し、美沙子さんは孫にあたる。雅号をもらった幸田露伴をはじめ斎藤茂吉、寺田寅彦など大勢の作家や芸術家と親交を持った。39歳になって文人画を独習した。

 同画廊での展示は2年ぶりで没後40年を記念して企画。展示品の中には、終戦の翌年亡くなった岩波を慕って一周忌を過ぎても大勢の人が花や供物をささげに訪れる姿に感動した小林が、岩波書店の支配人として戦後の混乱期を戦う中でも、その記録を記した8枚の絵を1本の巻物に仕立てた、初披露の「『偲』岩波茂雄」もある。ツバキ、ユリ、ビワ、ナス、インゲンなどの絵に来訪者の名前や日時などが記されている。小林が見舞客から露伴の病状悪化を聞き翌朝、息子と見舞いに行くことをつづった文も。露伴はこの7日後に亡くなった。

 展覧会を訪れた美沙子さんは「父は人々の気持ちと同時に自分の思いも込めている。露伴先生と岩波茂雄、この偉大な2人と深く関わった小林勇、3人の関係をこの巻物は示している。展覧会を終えたら、ゆかりのある風樹文庫(諏訪市)に寄贈したい」と話した。木曜定休。入場無料。

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