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長野日報社

諏訪大社上社御柱祭 御用材8本伐採 長野県

慎重に伐採する本宮四の御用材(諏訪大社提供)

来年の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)に向けた上社の御柱御用材の伐採が14、18の両日、長野県茅野市玉川の諏訪大社社有林「御小屋山」で行われ、上社本宮、前宮に曳き建てる御用材計8本を伐採した。新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底し、入山者を絞って2日間に分けて実施。厳粛な雰囲気の中で奉仕者が慎重に伐倒した。

上社の御柱は伝統的に御小屋山から調達してきたが、1959(昭和34)年の伊勢湾台風でモミの巨木が激減したことから92年の御柱祭を最後に御小屋山以外から授かってきた。今回は伝統を正しく後世に伝えるため30年ぶりに御小屋山から切り出す。

当初は後世への伝承の意味も込め、伝統にのっとり、山出し直前の来年3月の伐採を目指していたが、これまで5回あった新型コロナの感染の「波」が短期間で急拡大する傾向があったため、感染状況が落ち着いた時期に伐採する方針に改めた。諏訪大社上社大総代会でつくる上社御柱祭安全対策実行委員会の小松秀敏事務局長(68)=諏訪市中洲=は「仮に3月まで待って感染が拡大し、伐採できなくなった場合、御柱祭ができなくなる。感染状況が落ち着いたタイミングで伐採した」とした。

伐採には、大社神職、大総代、御小屋山の管理や御柱祭の見立て、伐採などの神事に代々奉仕する茅野市神之原区8軒の山作り、伐採寄進者らが参加。伐採の安全を奉告祈願する「御小屋明神社祭」を行い、作業に入った。14日に約150人が入山し、本宮一、本宮二、前宮三、前宮四を伐採。18日は約100人で本宮三、本宮四、前宮一、前宮二を伐倒した。12日に同区内で行った「火入れ式」で清めた朱塗りの柄の神斧を最初に打ち込んだ後、斧やのこぎりなどを使って予定通りの位置に倒した。本来なら山々に響いたはずの木やり唄や威勢の良い掛け声はなく、静かで厳かな雰囲気の中で作業が進められた。伐採後は倒れた巨木の切り株にこずえが差し込み、木の再生を願う「鳥総立て」の神事を行った。

伐採は無事に終了したが、18日に片付けをしていた男性が肋骨を折るけがをした。

同実行委の大久保賢一委員長代行(69)=茅野市宮川=は「無事に伐採を終えることができた。ただ、けが人が出てしまった。改めて安全には十分に気を使いながら対応していきたい」と話した。

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