「こっかあら号」の車内を探索する子どもたち＝16日午前、市立図書館前

　新移動図書館こっかあら号稼働記念として移動図書館展を開いている石垣市立図書館は16日、関連イベントとして同館前で「こっかあら号」を市民に特別公開した。

　同企画は移動図書館の巡回コースに入っていない市街地の人に見てもらう試み。公開は午前・午後の2回行われ、図書館を利用した市民が専用トラックの移動図書館を見学した。

　家族5人で来館した嵩原要さん（34）＝大浜＝は「図書館で本を選ぶより魅力的に見える。贈り物感がある」と感想を述べ、「（出身地の）川原にも来てほしい」と話した。

　市立図書館によると川原地区は巡回コースに含まれていないが、要望があればエリア拡大も検討する。

　ある職員は「こっかあら号」が新車両になり、図書の貸出冊数が微増した実感があり「興味を持ってくれていると思う」と推測した。

　「こっかあら号」は8月、従来の軽トラックからトラックを改造した専用車両に変更。平久保や川平などの利用者に図書を貸し出している。図書館展示室の移動図書館展は21日まで。