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アカウミガメ産卵、顕著に減少  奄美海洋生物研 オンラインで報告

オンラインでウミガメの産卵状況などを報告した興会長(右から2人目)=25日、鹿児島県奄美市名瀬の大浜海岸

 奄美海洋生物研究会主催のウミガメミーティングが25日、オンラインで開かれ、2021年の鹿児島県奄美大島でのウミガメの上陸、産卵状況について中間報告があった。産卵回数は特にアカウミガメで顕著な減少がみられ、全体で過去最少だった19年(293回)並みにとどまる見通し。同会の興克樹会長は「アカウミガメの減少に歯止めがかからない状況。地道な調査を続けて動向を注視したい」と懸念を示した。

 ミーティングはウミガメの産卵環境の保全を目的に、上陸、産卵に関する調査報告や観察会を行っている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催。6月に続いて2回目。奄美市名瀬の大浜海岸から興克樹会長らが報告を行い、約20人が視聴した。

 報告によると、21年に奄美大島で確認されたウミガメの産卵回数は、未集計の奄美市笠利町、龍郷町を除く256回。種類別ではアカウミガメ37回、アオウミガメ218回、不明1回。アカウミガメは17年以降減少が続き、調査を開始した12年以降で最少だった前年(111回)を大幅に下回るとみられる。

 ミーティングでは種子島、徳之島からも産卵状況の報告があり、ともにアカウミガメの減少が指摘された。

 興会長はアカウミガメの餌場となっている東シナ海で活発化する漁業活動に伴う混獲や、中国で発生した大規模な密猟などの影響を指摘。「ウミガメの増減は中長期的にみないと分からないが、産卵地だけでなく、餌場や移動経路を含めた全域で保全を考えないといけない」と話した。

保護されて奄美海洋展示館で飼育中のアオウミガメの赤ちゃん

 島内で今年、ふ化した後に海浜植物に絡まって動けなくなっているところを保護され、奄美海洋展示館で飼育されている子ガメの紹介もあった。

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