赤潮、秋サケ大量死 振興局が関連調査 大津など十勝沿岸

赤潮が発生した大津漁港内。現在、漁港周辺の沖合は変色や濁りがなく正常だが、関係者は状況を注視している(26日午前11時40分ごろ)
十勝の沿岸や沖合で、海水が茶褐色に変色する赤潮の発生が確認され、25日には豊頃町の大津漁港で水揚げされた秋サケ1300匹以上が死んでいたことが分かった。中には全滅に近い網もあったといい、十勝総合振興局などが大量死と赤潮との因果関係について調べている。
豊頃町などによると、今月中旬に沿岸の海水が濁っている様子が確認され、町が大津漁港沖で採取した海水を道立総合研究機構中央水試(後志管内余市町)に送った結果、植物プランクトン「カレニアミキモトイ」が大量に含まれていることが判明した。このプランクトンは南方系の暖かい海で発生し、増殖して赤潮を引き起こすとされている。
浦幌町の厚内漁港や大樹町内の漁港でも同様に赤潮が確認された。大樹漁協などによると、大樹町内では23日ごろから漁港内の海面に赤い濁りが見られるようになった。25日は旭浜漁港内で行っているサクラマス養殖飼育試験の稚魚が死んでいるのが確認されたほか、定置網漁で水揚げした秋サケ10匹ほどが死んでいたという。
26日朝には豊頃町の職員が大津漁協の協力の下、同漁協エリアの湧洞沼の沖合で状況を確認したが、海水の濁りはほとんど見られず、元に戻っていた。
今年の十勝沿岸の秋サケ漁獲量は、昨年を下回る予想。同漁協の長濱竜一専務は「漁師からもこれほどの数が死滅した状況は初めてと聞いている。自然が相手で対応の取りようがない」と話し、豊頃町は「早く収束するよう祈るしかない」としている。
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