新得・旧狩勝線 案内看板を設置 「鉄道遺構 理解深めて」
新得町教育委員会は、町指定文化財の旧狩勝線鉄道遺構群で未設置だった6カ所に案内看板を設置した。明治時代の石積みアーチ橋などが残っており、町教委は「文化財や鉄道遺構群に理解を深めて」と呼び掛けている。

鉄道遺構群入り口の町道脇に案内看板を設置する職員
旧国鉄狩勝線(新得-上川管内南富良野町落合)は1907(明治40)年、官設鉄道十勝線として開通。北海道の東西を結ぶ大動脈として活躍したが、新たな路線が建設され、66年に廃線となった。
同遺構群は、道内のれんが造りの鉄道アーチ橋としては最初期につくられた「小笹川橋梁(きょうりょう)」や、延長480メートル、のり面長60メートルの大築堤を通る「大カーブ」など10件の構造物で構成する。2020年に町文化財に指定された。
このうち「落合第19号溝橋」など6カ所で案内看板が未設置だった。このため遺構群入り口の町道沿いに看板を新設した。看板は縦30センチ、横40センチ、高さ1.2メートルのアルミ製で、21日に立てた。
18年までの狩勝トレイルランニングを運営した実行委員会からの寄付金を費用に充てた。
町教委の大橋祐貴社会教育係長は「御影石積みアーチ橋など明治期の歴史的遺産が現存している。次年度は、郷土の歴史を探訪するツアーを企画し内外に鉄道遺構群をPRしたい」と話している。
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