田んぼで羽を休めるアジサシの仲間＝13日午前、石垣市内

　石垣市内の田んぼでこのほどアジサシ類80羽余りの群れが確認された。アジサシ（全長32～39㌢）、コアジサシ（同22～28㌢）、クロハラアジサシ（同23～29㌢）、ハシブトアジサシ（同33～43㌢）の4種。秋の渡りで南下しているところを台風14号に直撃し、一時的に避難してきたものとみられる。

　アジサシの仲間は海や沼などで生息し、魚や昆虫などの小動物を捕まえる。

　今回見つかった4種のうちアジサシとコアジサシは海で魚を捕食し、ハシブトアジサシは干潟でカニなどをエサにする。クロハラアジサシは主に沼地や牧草地でバッタなどの昆虫を食べる。

　それぞれ生息環境や獲物が違うため群れになることはないが、悪天候の非常事態に同じ田んぼに身を寄せ合っていた。