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紀伊民報社

ハチ被害増える

民家の軒下にできたスズメバチの巣(和歌山県田辺市内で)

 和歌山県田辺市消防本部管内でスズメバチやアシナガバチなどに刺される被害が増えている。本部によると、今年は8月末までに12人を救急搬送しており、すでに昨年より7人多く、過去最多だった2018年に並んだ。例年、夏から秋にかけて被害が増えることから、注意を呼び掛けている。

 今年の搬送者数を月別でみると、6月1人、7月6人、8月5人。地域別では、龍神5人、中辺路1人、大塔2人、上富田2人、旧市内2人となっている。被害者は草刈りや山作業中など、屋外で刺されており、県外から来た観光客が、つり橋を渡っている最中に刺されたケースもあった。軽傷8人、中等症4人。重傷や死者はいない。
 搬送した12人のうちアレルギーの一種アナフィラキシーを発症したのは3人。80代男性は、刺された後、自分で車を運転して病院へ向かう途中、交通事故を起こした。50代男性は草刈り中、40代男性は山での測量作業中に刺され、すぐに症状が出たという。
 アナフィラキシーの症状は、呼吸の苦しさや皮膚のかゆみ、じんましんのほか、動悸(どうき)、気分不良、嘔吐(おうと)、めまい、手足のしびれなどさまざま。本部の三栖文彦消防司令補は「急激に症状が進行して心肺停止になる可能性もある。過去にハチに刺されたことがあり、少しでもアレルギー症状が出たときは、すぐに救急車を呼んでほしい。車で病院に行く場合は、自分で運転せず、家族や友人に協力してもらってほしい」と呼び掛けている。  救急車を呼ぶべきかどうか迷った際は、医師や看護師が年中無休、24時間体制で相談に応じてくれる田辺市救急安心センター(#7119)も利用できる。  スズメバチの巣を駆除している、なんき環境(田辺市末広町)によると、今年は例年に比べて駆除の依頼が多い。巣は民家の屋根裏にあることが多く、奇絶峡(田辺市上秋津)の橋の下でも駆除したという。

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