デイゴカタビロコバチ確認 石垣島など試験地域外で

石垣島など県内19市町村で繁殖が確認されたデイゴカタビロコバチ(県森林資源研究センター提供)
沖縄県の花として県民に親しまれているデイゴに被害を与えるデイゴヒメコバチを防除するための天敵生物として、県が宮古島市の下地島で野外放飼試験を進めている「デイゴカタビロコバチ」が、試験地外の石垣島や本島などを含む県内19市町村で確認された。県が8月31日、発表した。
在来種など生態系への影響や農作物への被害などは確認されていないが、モニタリングなど影響調査を実施していく。
県は2017年10月から下地島でデイゴヒメコバチを防除するため、デイゴカタビロコバチの生物農薬実用化に向けた野外放飼試験を開始した。その後、20年4月に糸満市内で発見されたほか、石垣市では21年5月から6月にかけて生息が確認され、県内19市町村で繁殖していることが分かった。
デイゴカタビロコバチは県森林資源研究センターの調査などで、ほかの種との交雑やデイゴヒメコバチ以外の捕食などは確認されておらず、生態系への影響はないと見られている。
県は原因について、糸満市にあるデイゴカタビロコバチの増殖施設や名護市の県森林資源研究センター実験室から逸出したか、野外放飼試験を行っている下地島から風に乗るなどして広がったと推測している。
県森林資源研究センターの担当者は「在来種などへの影響は確認されていないが、今後、5年間は調査をしていく」と話した。
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