全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

紀伊民報社

「収蔵品を後世に残したい」 南方熊楠記念館がクラウドファンディング

昭和天皇が白浜を訪れた日に熊楠が着用したフロックコート(和歌山県白浜町で)

 南方熊楠記念館(和歌山県白浜町)は、熊楠のフロックコートの修復や、熊楠が知人に宛てて書いた手紙の複製を計画している。いずれも熊楠の人生を知る上で重要な物で、常設展示しているが、劣化している。「大切な収蔵品を後世に残したい」と、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。

 2025年の開館60周年に向けた事業。1965年の開館に向けた建設時に約3800万円、2017年3月にオープンした新館建築の際には約3260万円の寄付があったという経緯もあり、CFに取り組むことにした。高垣誠館長は「記念館には多くの方々に支えられてきた歴史がある。CFへの挑戦には、熊楠に興味を持ってもらいたいとの思いもある」と話す。
 フロックコートは、1929年6月1日に熊楠が着用した。昭和天皇が白浜を訪れた日で、熊楠は田辺湾の生物について進講した。コートは留学先の英国で仕立てたといわれている。もとは黒色だったらしいが退色し、ボタンは金属部分が露出している。
 手紙は1893年12月、熊楠が英国からフランスのパリに滞在中だった土宜法龍(どき・ほうりゅう)に出したもの。土宜は後に高野山管長を務める真言宗の僧侶で、熊楠は独特の小さな字を紙にびっしりと書いている。
 手紙で熊楠は、独自の思想を伝えようとした。「心」と「物」が触れ合うことで生じる「事」の世界を探求したいという内容で、万物が複雑に絡んで成立する〝南方マンダラ〟の考え方に通じるとの見方もあるという。
 記念館はこのほか、熊楠が収集したカニの標本の整理などにも取り組んでいく。
 寄付額は1万~100万円の18種。金額に応じ、入館券やオリジナルグッズなどを贈る。記念館は目標を500万円としている。CFの受け付けは10月29日まで。
 アドレスは(https://readyfor.jp/projects/minakatakumagusu-museum)。問い合わせは南方熊楠記念館(0739・42・2872)へ。

関連記事

長野日報社

メルヘン街道、冬期通行止め解除 長野県

 長野県茅野市、佐久穂町境の国道299号(メルヘン街道)麦草峠(標高2127メートル)の冬期通行止め区間(138キロ)が18日、規制解除となり、小海町を含めた沿線3市町の関係者ら約150人が集まって...

恵みの雨 きょう穀雨 石垣島 オグロシギ飛来

 きょう4月19日は二十四節気の一つ「穀雨」。清明と立夏の間の節気で、田畑を潤し、穀物の成長を促す春の雨が降るころとされ、古くから種まきの目安とされてきた。  八重山地方は18日、前線の影響で午前...

北羽新報社

能代市・日吉神社境内に「ストーンヘンジ」出現 英国出身の男性制作

 能代市御指南町の日吉神社境内に英国の巨大な古代遺跡「ストーンヘンジ」を模した精巧なミニチュアが出現した。同市在住の英国人が遠く離れた母国を思って海岸の自然石で創作したもので、神秘的な造形が訪...

フェニックスがホーム豊橋で地区優勝のセレモニー

 プロバスケットボールBリーグは17日、豊橋市総合体育館であった三遠ネオフェニックス対信州ブレイブウォリアーズの試合後、三遠の中地区優勝セレモニーを開いた。応援に駆けつけた豊橋のブースターらに、大野...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク