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小泉純一郎元首相を講師に迎え

原発ゼロで自然エネルギーの活用を話す小泉氏=ライフポートとよはしで

 東愛知新聞の創刊60周年記念講演会が14日、小泉純一郎元首相を講師に迎え、豊橋市のライフポートとよはしで開かれた。脱原発の姿勢を打ち出している小泉氏は、全ての電源を自然エネルギーにする国づくりが可能とし、明治時代以降、約150年の日本史をひも解きながら「ピンチをチャンスにしてきた国」と実現への道しるべを示した。消費税率引き上げにも触れ「全て社会保障に充てる目的税化すべき。軽減税率は設けるべきではない」との考えを示した。  会場は約1000人が埋め尽くし、約1時間半の講演に聴き入った。  演題は「日本の歩むべき道」。小泉氏は首相在任中、原発推進の姿勢だったが「今はゼロで経済発展できる。原発をゼロにさせようと反省を込めて講演などをしている」と話した。  2009(平成21)年の政界引退後、原発推進論者が言う「安全」「安い」「クリーン」の原発に疑問を抱き、書物や、福島の原発事故に学び、13年のフィンランド・核廃棄物最終処分場・オンカロの視察がきっかけになった。  「地下400メートルに設けた2キロ四方の広場に廃棄物を入れる。これが日本にあるのか。事故前に建設した54基の核廃棄物もどうするのか」と疑問。廃棄物を埋めた後も「開けてはいけないといことを伝えるのに、何語で書けばいいのか。万葉集などを読んでも分かるように言葉は変わる」と話した。  「福島の原発事故から6年半だが、電力不足で停電したのは1日もない。原発ゼロでやっていける。太陽光、風力、水力、バイオマスなど自然エネルギーを活用して発展する国に」と訴えた。  来年は明治維新から150年。戦後のオイル・ショックなどを挙げて「油に変わるエネルギー、省エネ技術の開発。ピンチをチャンスに変えてきた」と振り返り、「日本の先輩は変化に対応してきた」と歴史に学ぶことの重要性も指摘した。

 講演に先がけ、東愛知新聞社は創刊60周年を記念し、創設した「東愛知新聞社賞」の「スポーツ部門」として、豊橋出身の陸上長距離選手で昨年のリオデジャネイロ五輪に出場した鈴木亜由子さん(日本郵政)に「東愛知スポーツ賞」を贈呈。  また、読者でつくる東愛知新聞友の会の会長を長年勤め、購読者増や読者間の親睦活動に貢献した越知専氏に感謝状を贈った。  贈呈式には、越知さんのほか、鈴木さんの父・伸幸さんが出席し、鈴木さんが寄せた「今後も地元愛のある記事を楽しみにしています」などのメッセージを紹介した。

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