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「自助共助」再び考えて 新得町広報が台風災害から5年で特集

 新得町は、広報しんとく8月号(15日発行)で、台風大雨災害を特集した。2016年8月、2週間に四つの台風が北海道を襲い、町内も甚大な被害を受けて今年で5年。再び自然災害が起きたときに被害を最小限に抑えたいとの願いを込めた。ただ被害を振り返るだけでなく、自分や家族、近隣の人たちで身を守るために何をしなければいけないかを考える構成になっている。

台風災害特集を編集した(右から)川畑さんと安達さん

 町広報を担当している町地域戦略室広報広聴係長の川畑翔平さん(33)と、防災担当で総務課長補佐の安達貴広さん(53)が、構成・編集した。「亡くなった人もおり、災害を忘れられない人もいると思うが、昨冬に、被害を受けた町内の橋はすべて復旧工事を終え、年月とともに災害の記憶が薄れてしまうと思った」(川畑さん)と節目に振り返る理由を語る。

 特集は「あれから5年 平成28年台風10号大雨災害」と題し、気象状況や災害対策本部の設置、避難状況、被害の概要をまとめている。住民への避難情報伝達の方法、災害時に町内会で行ってほしいことなど、20ページに及ぶ。

 復旧作業では、家屋に流れ込んだ大量の泥の排出や、19日間の断水による高齢者宅への給水が大きな問題となったが、ボランティアや住民同士の助け合いで困難を乗り越えたことを掲載。川畑さんは「あの時は助け合いながら生活していたことを思い出した」とし「災害が起きた際には、自助(自分自身で身を守る)、共助(地域の人たちと助け合う)が重要だと改めて考えてもらえたら」と語る。

 特集では他に、16年8月30日から10月1日まで、災害対策本部の設置や避難所開設、緊急メールの送信など、町内でその時に何が起きていて、どう対応していたのかを時系列に一覧表にしている。

 安達さんは「甚大な被害があったことを忘れず、町内に転入してきた人たちにも、新得で起きたこと、大きな災害がここでも起こる可能性があることを知ってほしい」と呼び掛けていた。

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