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宇部日報社

記念館で企画展「中也詩集とブックデザイン」 山口市

さまざまなブックデザインが並ぶ会場(中原中也記念館で)

 中原中也(1907~37年)の詩集「山羊の歌」「在りし日の歌」と3冊の翻訳詩集を中心に、装丁家や出版の背景などを紹介する企画展「書物の在る処―中也詩集とブックデザイン」が、山口市湯田温泉1丁目の中原中也記念館で開かれている。9月26日まで。

 詩人で彫刻家の高村光太郎(1883~1956年)が装丁した「山羊の歌」の校正刷りや紙型、大正~昭和初期に刊行された個性豊かな詩集のブックデザインなど約100点が展示されている。

 中也の第2詩集「在りし日の歌」のブックデザインは、中也の友人で美術評論家、装丁家の青山二郎(1901~79年)が手掛けた。柳のカットと手書きの文字を生かした大胆なデザインが特徴で、青山の装丁作品の中でも傑作とされている。会場には、色彩豊かな額縁文様、愛らしい木彫りのはんこを使ったパターンなど独特の手法を用いて生み出された青山の装丁作品が多数飾られているほか、青山の日記や中也が青山に贈った詩を通じて2人の交流を紹介している。

 特別コーナーには、現代に生きる詩人やアーティストが中也の2冊の詩集をそれぞれの視点で捉えてデザインした詩集が展示されている。

 学芸員の菅原真由美さんは「電子書籍が普及する中、本の持つ存在感やたたずまいを感じてもらい、デザインを楽しむ中で詩への興味を広げてもらえたら」と話していた。

 時間は午前9時~午後6時。月曜休館。一般330円、学生220円、70歳以上、18歳以下無料。

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