「クロモジの日」9月6日に初のサミット 飯島で連動イベント
クロモジを保護育成しようと、苗木を植栽するいいじま森の会の活動=5月9日、飯島町の町民の森
香木・薬木の「クロモジ」を生産拠点の駒ケ根市で研究する養命酒製造(東京)が立ち上げたクロモジ研究会(全国44団体で組織)は9月6日に、初めての「クロモジサミット」をオンラインで開く。今年、6日が「クロモジの日」として認定されたことを記念して行う。全国各地のクロモジ関連事業者らを結び、今後の活用に向けて課題や取り組みを共有する。9月4日にはクロモジ商品などを販売する関連一般向けイベントも飯島町田切の道の駅「田切の里」駐車場で開く。
県内からは伊那市や駒ケ根市、いいじま森の会(飯島町)、県上伊那地域振興局、岡谷市湊財産区が加盟する同研究会。成分の機能性研究が進み、アロマやハーブティーなどの商品化など活発になってきているクロモジ関連産業の持続的発展を目指して2018年に発足した。
クロモジの日やサミットと連動する「クロモジWEEK」として飯島町で開くイベントは、いいじま森の会が主催。森の会が町内に自生するクロモジを使って開発した葉と茎を焙煎した茶や、芳香水の除菌スプレーなどを特価で販売するなどし、森林資源を保全して活用につなげている同会の活動を紹介する。
関係者が参加するサミットでは、熊本大学の渡邊高志教授が資源植物の産業利用事例について講演。各地の団体が商品開発や普及活動などの取り組みを発表し、古来からあるクロモジの文化を産業として広めていくため意識を高める。 [ サミット運営委員会のメンバーでもある森の会の福田富穂会長は「サミットで全国の最新の研究成果を見聞きし、さらに地域貢献につながるよう取り組みたい。森の会のイベントでは、魅力ある地元素材でもあるクロモジの持つ可能性を多くの人に伝えることができれば」と話している。
飯島町のイベント開催時間は午前10時~午後3時。問い合わせは福田さん(080・4845・9253)へ。
関連記事
手作り防災マップ制作 白浜第一小五年生
和歌山県白浜町の白浜第一小学校5年生22人は、学校周辺や通学路を歩き、危険な箇所や安全な場所をまとめた防災デジタルマップを作った。 楽しみながら子どもの防災・防犯の安全意識向上につなげよう...
苫小牧総経高 生徒開発パンなど3品試食 商品化目指す
苫小牧総合経済高校流通経済科の3年生33人が開発を進める新商品12品のうち3品を、菓子・パン製造販売三星(苫小牧市糸井)が試作し11日、同校で試食会を開いた。生徒から改良点などの意見を聞き、11月...
被爆体験者鶴岡市・洋画家 三浦さん「こんなうれしいことない」 被団協 ノーベ..
ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、日本全国の被爆者でつくる「日本原水爆被害者団体協議会」(被団協、東京)の2024年ノーベル平和賞受賞を発表した。被爆者の証言を世界に訴え、核兵器のない世界の実現に...
1日署長にアルパカのソニア 園児らと詐欺被害防止など呼び掛け【宇部】
全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、宇部警察署(大浴信正署長)は12日、ときわ動物園(多々良成紀園長)で飼育するアルパカの雌ソニア(7歳)を一日署長に任命した。委嘱状交付式には近くの大...