「赤川花火大会プレゼンツ2021」が21日夜、フィナーレを迎え、割玉やスターマインなど30発が夏の夜空を照らした。大会会長で鶴岡青年会議所の五十嵐由浩理事長は「最初は不安の中での開催だったが日に日に評価され、市民に笑顔を届けられたと思う。来年はいつも通りの花火大会ができるよう願いたい」と総括した。

約1カ月間、市民に笑顔を届けた赤川花火=21日夜
コロナ禍の中で「密」の状態をいかに避けて行えるか、実行委では今年2月から毎日のように話し合いの場を重ねてきた。その中で「2年続けて中止はしたくない」「万全なコロナ対策をどう取るのか」「頑張っている医療従事者や鶴岡市民に元気を与えたい」といった意見が出された。
結論は「30日間続けて1日30発打ち上げよう―」。赤川河川敷と開墾150年の節目を迎えた松ケ岡を打ち上げ場所に設定。東京オリンピックの開幕に合わせ7月23日にスタートした。
最初は「もう少し期間を短くしてその分、規模を大きくしたら」「すぐ終わって寂しい」と指摘する声もあったが、日を重ねることに「毎日午後7時半に夜空を見るのが楽しみになってきた」「時間になると子どもたちと自宅の2階に上がり打ち上げを心待ちにしている」という市民の声が増えるようになった。
連日、ユーチューブにも配信したが「古里の鶴岡にはコロナで帰省できないが動画を見ているだけで懐かしさがこみ上げてきた」といったメッセージも届いた。 最終日は、いつも通り実行委の関係者が赤川河川敷の土手に集まり、時間に合わせてライブ配信。カウントダウンし花火を打ち上げた。
実行委の佐藤友昭委員長は「多くの地元企業から協賛金という形で支援してもらった。市民の激励を受けながら『完走』できたことに感謝したい」、中野敬太総括は「多くの人たちの支えがあって最終日を迎えることができた。期間中、天候の関係で5日間延期となったが市民に元気を届けられたと思う」と話していた。

終了後、ライブ配信の土手から打ち上げ場所のスタッフらに手を振って感謝の気持ちを伝える実行委のメンバー
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