地域の安全鎮火祭で祈願 長野県諏訪市の習焼神社
古式にのっとり、ひさごでくんだ水を火にかけて地域の安全を願った鎮火祭
長野県諏訪市南真志野の習焼神社で22日、「秋葉さまの火祭り」と呼ばれる鎮火祭が行われた。江戸時代に真志野村(現同市湖南)一帯を焼きつくした大火に由来する神事で氏子総代や区役員らが8人が参列し、火災や災害が起きないよう地域の安全を祈願した。
村を焼いた大火は1777(安永6)年3月に発生。焼け残った家は指折り数えるほどであったとされる。鎮火祭は再び大きな火災が起きないよう、火防開運の神を祭る遠州秋葉神社(浜松市)の御分霊を地元のほこらに祭ったのが始まりで1781(天明元)年8月22日から毎年同日の夕方に行っている。
合併殿での神事後、前庭の夫婦桂の根元に設けた祭場に移動し、火打ち石で忌火を点火。参列者全員で大祓詞を奏上し、有賀寛典宮司が古式にのっとり、ひさご(ヒョウタン)でくんだ水、ワカメ、砂をかけて火を鎮めた。
伊藤政雄・南真志野区長(70)は「伝統を受け継ぎ、次の世代に引き継ぐことは大切なこと。大雨災害とコロナ禍で厳しい状況にあるが、これ以上災害が起きないよう、また早く収束するよう願いたい」と話していた。例年は区民が集まり、境内に屋台などが出てにぎわうが、コロナ禍のため昨年に続き今年も役員だけで行った。
関連記事
全国出場へ投票呼びかけ うまいもん甲子園 敗者復活戦で神島高
高校生が独自レシピの料理を競う「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の近畿エリア大会で敗れた神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)が、11月にある決勝(全国)大会出場を懸けた敗者復活戦で協力を...
王子サーモンがニジマス養殖 「北海道大雪サーモン」ブランド化へ 来月中旬か..
苫小牧市有明町の北海道工場で水産品を製造・販売する王子サーモン(東京)が、上川管内上川町でスモークサーモンなどの原料になる道産ニジマスの養殖を進め、10月中旬にも自社ブランド「北海道大雪サーモン」...
頑張れ高校球児 平田さん 庄内の高校野球部へボール計1000個超贈る
春季に開催され、庄内に球春到来を告げる「平田杯庄内高校野球大会」が2026年に創設100周年を迎える節目に合わせ、大会名誉会長の平田惇さん(84)=東京都府中市在住=が10、11日の両日、庄内各地の高校野球部...
十勝ワインの歴史を漫画に 池田の有志4人が特技生かし制作中
十勝ワインの歴史を多くの人に知ってもらおうと、池田町民有志が漫画の制作を進めている。それぞれの知識と特技を生かし、国内初の自治体ワイナリー誕生から飛躍までの軌跡を分かりやすく伝える。年度内に製本...