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長野日報社

母子悼み今も献花 長野県岡谷市の土石流災害1週間

土石流災害で亡くなった母子3人を悼んで住宅前に献花する人たち。すぐ近くで住宅敷地内に残る土砂の撤去作業が進められていた=21日午前11時4分、岡谷市川岸東3

 花束に添えられた「助けられなくてごめんね」の言葉-。13日夜から長野県内に降り続いた大雨の影響で、岡谷市川岸東3の住宅に裏山から土石流が流れ込み、母子3人の命を奪った災害は22日で発生から1週間を迎える。現場には前日の21日も花や菓子を供え、突然の死を悼む人が多数訪れた。被害住宅や隣家の敷地では、たまった土砂の撤去が始まり復旧作業が進んでいる。

 亡くなったのは辰野町平出在住の巻渕友希さん(41)と次男で辰野中学校1年の春樹さん(12)、三男で辰野東小学校2年の尚煌君(7)。市の聞き取りでは土石流は15日午前5時15分に発生。巻渕さん一家8人が巻き込まれ、うち5人が病院に搬送された。母子3人が死亡し、ほか2人が軽いけがをした。

 国土交通省の専門家や県によると、土石流は住宅から約100メートル上部の斜面を起点に発生。幅10メートル、長さ20メートル、深さ4メートルにわたって崩れ、立ち木を巻き込んで中央道下のボックス(歩行者用通路)を抜けて家に直撃した。土砂流出量は約600立方メートル。専門家は13日から続いた雨を「2006年7月の豪雨災害と同じような雨」と捉え、山が大量の水を含んで飽和したことで斜面が崩れたと推測。すぐ南の斜面で起きた別の土石流も同じメカニズムとみている。

 21日、重機の音が響く住宅前で、この日も花を手向け静かに手を合わせる人がいた。友希さんの昔の同僚という女性は「名前を聞いて胸が張り裂けそうになった」と涙を浮かべ、「明るくて元気で誰からも慕われる人」と人柄をしのんだ。小学4年の娘(10)を連れた男性(45)は「亡くなった子たちと自分の子どもが同じぐらいの歳。花だけでもと思って来ました」と話した。

 死傷者が出た土石流被害の現場となった鮎沢区の鮎澤要一区長(65)は「痛ましい災害」と犠牲者を悼んだ。一時は通行止めとなった県道下諏訪辰野線の早期開通に感謝しつつ、「農地や農道、川にも被害が出ているので早めに復旧作業をしてほしい」と行政に支援を求めた。

■帰宅困難世帯に市営住宅など提供

 市は土砂が住宅内に流れ込むなどして帰宅が難しい世帯に市営住宅などを提供。3人が死亡した住宅の隣の家に暮らし、住宅敷地内に土砂が流れ込んだ男性は20日、夫婦で避難していた川岸公民館から市営住宅に移った。「安全が確保できたらその時点で戻るつもり」と住み慣れた家に帰る将来を強く望んでいる。

 市災害対策本部は、土石流被害があった鮎沢区と駒沢区の土砂災害警戒区域に当たる26世帯75人に避難指示を継続しており、引き続き川岸公民館に避難所を開設している。避難指示解除は「現地の安全が確認され次第、判断する」方針。21日午後5時現在、避難所に避難者はいない。

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