「焼畑あつみかぶ」栽培体験 あつみ小3年生地域の伝統学ぶ
鶴岡市のあつみ小学校(松田裕可校長、児童159人)の3年生22人は20日、同市槙代の「温和の森」で、約400年の伝統がある温海地域特産の赤カブ「焼畑あつみかぶ」の栽培を体験した。11月下旬に自分たちで収穫し、漬け込み体験を行う。

「大きくなーれ」と元気に赤カブの種をまく子どもたち
同校の3―5年生を対象に毎年行われている「天魄山自然教室」の一環。地域の農林業や自然環境への関心を深めてもらおうと、学校と市が県やまがた緑環境税を活用し、温海町森林組合の協力で実施している。
この日は、先月に5年生が枝打ちした枝を使い、関係者が斜面状の畑(約50平方メートル)で焼き畑をしている様子を見学。市温海庁舎の五十嵐伸明産業建設専門員から「焼くことで、土が殺菌されてカブを病気から防いだり、灰が肥料になって土の養分が復活する。熱があるうちに種をまくと3日ほどで発芽し、冬に入る前に収穫できる。昔から米が不作の年には冬の食糧として、この時期からカブを育てていた」などの説明を聞いた。
その後、子どもたちは4年生から引き継いだ種を持って、焼き終えた畑の前に移動。「大きくなーれ」と声をそろえ、まんべんなく種をまいた。
齋藤芯平君(9)は「焼き畑を見るのは初めてで、熱くて迫力がすごかった。温海のカブの漬物が大好きなので、大きくておいしいカブに育ってほしい」と話した。
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