きょう旧盆入り コロナ禍、商戦に影響 食事需要、「密」避け低迷

市内スーパーなどは、旧盆用の商品を買い求める地元客でにぎわった=19日午前、ゆらてぃく市場
20日(旧暦7月13日)の旧盆(ソーロン)入りを前日に控えた19日、石垣市内のスーパーなどでは旧盆商戦がピークを迎えた。新型コロナウイルス禍での旧盆は2年目。親戚一堂で集まる機会は三密回避の観点から減少、旧盆時の食事需要が低迷している。
旧盆用の食事を提供する市内事業所では、数量限定のオードブルの予約が完売。内容は供え物用と食卓用の2段重だ。しかし、通常だとセット購入されるすしの盛り合わせは、ほぼ売れなかった。 担当者は各家庭で会食を通しての感染拡大を懸念したとみており、「石垣市でもコロナ感染が増えているので、ことしは厳しいと思っている」と話した。
旧盆用の菓子として有名な「くーがし」は、砂糖を使った甘い菓子。旧盆が終わると、関係者に土産として渡されるケースが多い。この日、市民たちは午前中から菓子店を訪れ、目当ての商品を購入していった。
ただ、菓子店はコロナ禍の旧盆で「くーがし」需要が低迷すると判断、すでに販売量を制限している。ある店舗では1体15㌔分ある菓子の入荷を10体分減らして対応。担当者は「コロナ禍で人が集まりにくいので、売れないと判断した」と事情を話し「早く普通に戻ってほしい。コロナはいつ収まるのか」と心配した。
JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」(赤池進店長)では14~21日を「旧盆フェア」として青みのある果物などを販売。供え物用の青切りパインは品薄、島バナナは豊作という。
買い物に来た70代女性=川平=は亡くなった母と姉のため供え物の果物などを購入。旧盆では通常、島外の孫たちが6~7人手伝いに来るが、ことしはコロナ禍で来島自粛。同女性は「家族だけでやる。母と姉が好きだったものを飾り付けたい」と話した。
関連記事
酒田東高 海岸清掃活動通じて 「海ごみ」考える
県立酒田東高校(大山慎一校長)の2年生164人と教職員が25日、酒田市の宮海海岸で清掃ボランティアを展開、気温が上昇し、海よりの風もほとんどない中、生徒たちは額に汗しながら打ち上げられたごみを拾い集め...
スズメバチの巣、節足動物が越冬に利用 古澤さんと岡宮さん論文が海外学術誌に..
苫小牧市高丘の北大苫小牧研究林内で冬季、スズメバチの巣が、クモなど他の生物の越冬に利用されている可能性が高いことが分かった。北大大学院博士後期課程2年の古澤千春さん(26)と同研究林学術研究員の岡...
足湯付きドッグラン28日登場 道の駅十勝川温泉 全国初
「道の駅ガーデンスパ十勝川温泉」(音更町十勝川温泉北14)の外庭に、モール温泉を利用して整備された、全国初の犬の足湯付きドッグランが28日にオープンする。 ドッグランは、広さ約490平方...
徳之島の宝守ろう 希少動植物紹介する下敷き 保護協議会が島内の学校に贈呈
徳之島地区自然保護協議会(事務局・鹿児島県伊仙町役場きゅらまち観光課)は24日までに、島内の小中学生、高校生に自然環境保全の啓発を目的に製作した下敷き2660枚を贈呈した。同協議会は「環境保...