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長野日報社

浸水家屋の調査開始 大雨被災地域で岡谷市

床下浸水の状況を確認する市職員=駒沢区

 岡谷市は、大雨による被災地域の浸水家屋の調査を始めた。18日から、現地で被害の程度を目視で判定する一次調査に着手。19日までの2日間で川岸、湊地区を中心に床上浸水1件、床下浸水39件の浸水被害を確認した。

 市によると、市内では川岸東3の土石流をはじめ、道路への土砂流入や田畑の土手崩落など多数の土砂災害が発生。14日から16日にかけて、溢水や住宅・敷地への浸水被害を含め延べ約200件の通報があったという。市は17日に家屋への被害の通報があった市内14区の区長に聞き取りを行い、調査範囲を決めた。

 18日は湊の花岡区、川岸の新倉区の47軒、19日は川岸の新倉、鮎沢、駒沢の各区の57軒で調査を実施。市職員が1軒ずつ回り、住民から当時の様子を聞きながら建物に残る浸水の跡などを調べた。

 19日に調査に立ち会った駒沢区の住民は、床下10センチほどまでたまった水を自宅にあったポンプでくみ出したといい、「山からの水が家の横を砂利をさらいながら流れていった。こんなことは初めて」と話していた。

 調査に当たっている市税務課は「家屋の消毒や罹災証明の発行などの次の段階に進めるよう、できるだけ早く調査を終わらせたい」としている。

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